テラプロ
プロスペクト・アート・プロジェクト:PROSPECT ART PROJECT(以下PAP)が主宰している「テラプロ」に参加してきた。PAPは様々な分野のアーティストが集まり、白金台のヘアサロン”Prospect"でのマンスリー展示会や”恵比寿クリップ”でのアートラウンジなど、定期的なイベントを行っている。今回の「テラプロ」も彼らの活動の新たなステージとしてこの秋から始めたものだ。
「テラプロ」とは寺子屋とプロジェクトからの造語で、第一線で活躍する様々なジャンルのアーティストをゲストに招き、表現手法やワークフロー仕事への姿勢などを参加者とともに話し合う双方向のコミュニケーションスペースだ。場所は”阿佐ヶ谷美術専門学校”、毎月1回土曜の夕方から行う予定とのこと。
第2回のゲストは「太陽と海の教室」や「踊る大捜査線」「ビーチボーイズ」など幾つもの著名なドラマ・映画のポスターなど、紙媒体のメディアのデザインを手がけられたアートディレクターの”高尾裕司”さん。紙媒体の製作期間はWEBメディアと比較すれば長いが、膨大な量の「印刷物」としての実体を短期間で生み出すプロセスには非常に興味があった。
レクチャーはプロフィールの紹介やこれまでの作品の紹介などを経て、いよいよ製作プロセスの話題に移るが、そのスピードとプレゼンテーションする案の数に圧倒される。また、撮影現場においてデジタルメディアを用いることで、その場でリアルタイムに反映させ、進めて行く手法、普段の打合せの際に私がスケッチを用いることとの共通点と相違点があり、興味深い。作業量へのモチベーションはやはり、良いものをつくりたい、後で後悔したくないという、プロフェッショナルなアーティストの意識にある。また、それをスタッフ同士で製作期間中を通し、共有しつづけさせる手腕には第一線で活躍し続けることができるエネルギーを感じた。
小規模な教室を利用した会場に参加者の席をランダムに配置することで、講演というよりまるでゲストが学内の講評会でプレゼンテーションをしているような、一体感と共有感が得られている。週末にもかかわらず、阿佐ヶ谷美術専門学校の現役の学生、OB・OG、講師の方々も参加され、打ち解けたやり取りの中で各々充実した時間だったのではないだろうか。
PAPのメンバーの方とは数年前に恵比寿クリップで知り合って以来、様々なイベントや展覧会などに参加・協力をさせてもらっている。
次回は11月22日(土)とのこと。次回以降も楽しみだ。
PROSPECT ART PROJECT
http://www.prospect-art.com/terapro.html
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